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三重県松阪市大黒田町ごけ山の丘陵地に立地し、西から東へ伸びる山の尾根を利用して築造した古墳である。 所在は松阪市宝塚町と光町である。 1号墳は前方後円墳、2号墳は帆立貝式前方後円墳で、昭和7年に1,2号墳ともに国指定史跡となり現在まで保護されてきた。 平成11年6月から平成12年3月の期間、古墳の保存整備事業として、松阪市と松阪市教育委員会を調査主体とした発掘調査が実施され、その調査でともに5世紀はじめ頃の築造と判明した。 1号墳は、後円部前方部ともに3段築成で全長111m、後円部経約45m、後円部高7.8m、前方部幅約54m、前方部長約41m、前方部高 4.8mを測る伊勢地方最大の古墳。円筒埴輪が下段2段のテラスに並べられている。 葺石は各段の斜面に葺かれていて、2段目埴輪列と葺石の間に細かい敷石が巡っている。主体部は未調査である。 前方部と後円部のくびれ部分に大きな方形の2段構造になった「造出し」(つくりだし:祭祀場と考えられている)があり、墳丘と土の陸橋で結ばれていた。 造出しはその地形から、あることがほぼ想像されていたが、このような構造の土橋は我が国初出である。 また造り出し部分の全容が明らかになったのもはじめてである。造出しの大きさは東西18m、南北16mを測る。 この上部や周囲に船形、囲み形、家形、壺形などの埴輪が、ほぼ据えられた状態のままで並べられていた。 |
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輪の量も県下最多 埴輪の出土量の多いものの中では最古の埴輪群である。 全国的にも10例ほどしか無い珍しい囲み形埴輪は、通水・導水施設を現わしたものだと考えられている。 造り出しの東側で1個、西側で2個発見された。東側のものは、四角の壁で囲んだ箱形をした埴輪で、内部には水路に関するものと思われる部分があった。 上から見ると、上(かみ)から流れてきた水を溜める貯水池、そこからあふれ出た水を受けさらに不純物を除くような沈殿漕、そしてきれいな水を下(しも)へ流す排水路の3つの部分に分かれている。西側のものは井戸的なミニチュア土製品を伴って出土した。 この水に関するミニチュアを含む囲い型埴輪の発見は歴史的に未だ確認がされていない。「まつり」の場でのみ用いられたものなのか、それとも実生活でこのような設備を用いており、黄泉の国にも必要であろうと副葬されたものなのか、今後の研究にゆだねられている。 造出し部分の平坦部には、家型埴輪が多数並べられていた事が確認されている。 |
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船形埴輪の構造は船体の船底部と側板が突帯で仕切られている。基部と側板は船首、船尾ともに大きくせり上がっており、船首と船尾付近に隔壁を造っている。 隔壁はハート形を示して、線刻模様と4カ所に鰭(ひれ)を持ち、2カ所の孔(あな)が開いている。 また底部の楕円円筒のタガから船本体にかけては赤色顔料(ベンガラ)が塗布されていた。 この船形埴輪は、これまで近畿地方他から出土した埴輪に比べて極めて良好な遺存状態にあるため、今まで判明しなかった大型準構造船の構造は元より、琴柱形や蓋形埴輪などの威儀具とともに出土したことで、船形埴輪の持つ意味についても多くが明らかになった。 船形埴輪が軍事力の象徴だけでなく、葬送儀礼にも首長の権威を示し、黄泉の国までその権威が及ぶように働きかけていたと推測される。 |
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宝塚古墳公園は、宝塚古墳の史跡としての価値を明らかにし、市民をはじめ多くの人々が古代の歴史や文化に触れ、学ぶとともに、豊かな時を過ごすことのできる憩いの空間として整備されています。 全国に誇る船形埴輪が出土した1号墳の墳頂からは、伊勢湾が遠望できるとともに、松阪城跡の森や市街地、堀坂山などの山並みが見渡せます。 |
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当時を再現する「はにわ」の数々 1号墳では、祭祀(さいし)の場であったとされる「造り出し」を再現、併せて発掘調査で出土したはにわの複製を並べ、古墳がつくられた当時の様子がよくわかるようになっています。 再現されたはにわは、日本最大級の船形埴輪をはじめ、家形埴輪、囲形埴輪、盾形埴輪、壺形埴輪、円筒埴輪などです。 このうち、大半を占める円筒埴輪の全てと、壺形埴輪(二重口縁壺)のほとんどおよびその他数点は「はにわづくりの会」会員を中心とした、市民の方による手づくりのもので揃えられています。 |
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松阪市文化財センター 「松阪市文化財センター(はにわ館)」では「宝塚古墳公園」と、 古墳から発掘されたはにわの本物を展示しています。 移動には、市街地循環バス「鈴の音バス」をご利用ください。 乗り換えなし、小学生以上の方は一乗車100円(未就学児は無料)で ご利用いただけます。 時刻表、松阪市文化財センターの最寄停留所は 「市民文化会館」宝塚古墳公園の最寄停留所は「宝塚町」または 「山室山小学校口」をご利用ください。 |
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